ECBが0.25%利下げ、過去1年で8回目 緩和サイクル一時停止を示唆

(VOVWORLD) -欧州中央銀行(ECB)は5日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利を2.00%としました。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわたる金融緩和サイクルを一時停止する可能性を示唆しました。
ECBが0.25%利下げ、過去1年で8回目 緩和サイクル一時停止を示唆 - ảnh 1(写真:REUTERS/Wolfgang Rattay)

ECBのラガルド総裁は、ECBは現状「良好な立場」にあると発言しました。市場はこれを、金融緩和の終了ではないにせよ、利下げ休止のシグナルと受け止めました。

協議に近い関係筋は、 ECBはすでにインフレ抑制に全力を尽くしており、特に7月の会合までに新たなデータは乏しいことなどから、少なくとも一時停止する時期が来ていると述べました。匿名の関係筋4人によりますと、理事会メンバーの全員が7月は据え置きで大筋合意に達しました。予想外の市場の混乱がない限り、より長期の休止を主張するメンバーもいたといいます。

ラガルド総裁は記者会見で「0.25%ポイントの利下げと現在の金利経路を踏まえると、われわれは良好な状況にあると確信している」と述べました。さらに、「新型コロナウイルスやウクライナ戦争、エネルギー危機など複合的なショックに対応した金融政策サイクルは終わりに近づいていると思う」と述べました。

市場が示唆する金利の推移は、7月に利下げを一時停止し、12月までにあと1回引き下げられると予想しています。

ノルデア銀行は顧客向けメモで「ECBは利下げを終えたとみている。この見方は大きなマイナスのサプライズが表面化せず、経済見通しがECBの予想に沿って徐々に強固になることを条件としている」と述べました。(ロイター)

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